事故車と聞いただけで顔をしかめるユーザーもいるでしょう。デメリットしかないように思われる事故車の購入にもメリットがあるのか、もし購入するならどんなことを覚悟し、注意をしなければいけないのか、今回は説明していきます。
目次で車の事をチェック
事故車って何?
まずはそもそも事故車とは何かについてですが、大きく2つに分類することができます。
<spanclass=”u_blue”>・金融事故車
あまりメジャーではないので軽い紹介にとどめますが、ローン支払い途中にそれが不可能になったり、借金などの方にとられた車両が世の中に中古車として出回ることがあります。
「質流れ車」とか「金融車」などとも呼ばれ、一般的に所有権などの問題で名義変更が出来なかったり、盗難などの犯罪や駐車違反などの罰金が未払いで車検を通せないなど大きなリスクが付きまとうので、素人が手を出すのは大変危険です。
普通の中古車店などで販売されることはまずありませんが、ヤフオクなどのネットオークションや個人売買ではそれらを見かけることもまれにあるので、十分書類関係などを確認するようにしてください。
<spanclass=”u_blue”>・物理的事故車
こちらが一般ユーザーが気にするいわゆる事故車で、これも修復歴の明記が義務つけられている車体フレームまで至る事故車と、その明記がされてなくても販売できる軽度の事故車に分かれます。
軽く後ろから当てられた、自宅の駐車場の壁に擦ったなどといった、板金塗装をプロがすればまず一見してそれと分からない事故車ははっきりいうと星の数ほどあり、中古車はどれも程度は違えどキズやへこみはあるのが当たり前で、事故車と呼ぶのもどうかと思われます。
修復歴のある車は事故車なの?事故車をどう捉えるか
結論から言えば、皆さんの感覚でとらえている事故車と修復歴のある車とは、必ずしもイコールではありません。
事故車というのは、前述した2パターンがあるわけですが、中古車業界的に事故車として「修復歴」を記載する義務があるのは、このうち物理的事故によって車体の骨格にまでダメージが及び、それを修理した車体だけです。
つまり、金融事故車はもちろんのこと、例えば人を絡むような重大事故を起こした車体であるものの、車体の骨格にダメージが無い場合は修復歴を明記する必要がないため、購入ユーザーが人身事故を起こした車なのか、そうではないのかを判断することはまず不可能です。
しかし、金融事故車の場合は、手放すときの名義変更などに手間がかかったり、場合によっては犯罪が絡んでいるなど、基本的にはデメリットばかりが目立つので、その購入には万全の注意が必要です。
一方、物理的事故車の場合、その程度や事故内容によりますがデメリットばかりではなく、メリットが得られることもあります。
事故車購入するメリット
まず一番大きいメリットはその価格の安さでしょう。
明記義務の出てくる事故車はそのフレームへのダメージが、現状では問題なくてもその後乗っているうちに走行に不具合を発生させる、「後遺症」を抱えている可能性を否定できません。
そのため買取価格、オークション落札価格ともに同年式同程度の車体より格段に安くなり、それはそのまま店頭での販売価格のリーズナブルさに繋がります。
ただ、この後遺症も「運が良ければ」乗っている間ぜんぜん出てこないこともあり、特に腕のいい板金工とメカニックが整備修復したものならば、その可能性も高い。
ねらい目は、認証ではなく指定工場を完備した中古車店で、公然と事故歴を明記しているところで売られている車体で、こういった設備も充実した店で自社車検を行っているところは修復をしっかりとしている場合が多く思わぬ掘り出し物と出会えることもあります。
また値段が安いため、本来は手の届かない憧れの高級車や、事故車の比較的に多い高性能なスポーツカーに乗るチャンスが出ることも、メリットといえばメリットです。
事故車を購入するデメリット
一方やはりデメリットがあるのが事故車購入で、前述した後遺症はもちろんですが、いざ手放すときにロクな買取査定が受けられないのも大きなデメリットです。
ただし、修復歴のわかる事故車はまだ覚悟ができるし、それに見合うだけ購入金額も安いのでまだまし。
問題は修復歴を示さなくても知らん顔で売ることができる、軽度もしくは中度の事故車です。
人間でもビルの数階から落ちても無傷な方もいますし、階段で転んだだけでも歩行などに後遺症が出るときなどがあるように、精密機器が満載の自動車も「事故の程度=後遺症の少なさ」につながるとは限りません。
特に、細かい配線がなされている電気系統やコンピューター、細くか弱いパイプ機構が車体前部に集中しているエアコンのクーラーなどについては、フレームに及ばない事故でも大きなダメージを受けている可能性があります。
事故車を購入したら死亡事故があった
車対車の事故は、基本的に車体へのダメージが大きくなるため修復歴として残り、ユーザーがそれを確認することも可能です。
しかし、歩行者や自転車相手の事故の場合、被害者が死亡するほどの大惨事であっても、車体自体には骨格までのダメージが無く、結果として修復歴が記載されないこともあります。
また、中古車は複数の業者間をぐるぐると回っているため、そういった死亡事故を起こした車だとは、販売店すら一切知らず仕入れ、店頭に並べているケースもあります。
死亡事故を起こした車に乗るのは、当然気分のいいことではありませんが、板金塗装の有無なら見わけも付くものの、プロの目をもってしても事故の内容まで判別するのは困難です。
正直、ユーザーができることと言えば、その中古車が相場よりも異常に価格が安すぎる場合は警戒をして、きちんと営業マンに安い理由を問いただすことぐらいしかないと言えます。
オークションで事故車を購入すると保証がない?
基本的にヤフオクなどの個人間取引は、ノークレーム・ノーリターンが基本なので、ちゃんと確認をしなかった場合にしろ、承知の上で購入したにしろ、事故車購入後の保証は全くないと考えておくべきです。
一方、大手中古車チェーンなどは特に、自社商品について「展示車は無事故車のみ!」などと、謳っているところが多くあります。
しかしここでいう事故車とは、修復歴がない車体ということでしかないので、全くこれまで事故等をしていない車という訳ではありません。
前述したとおり、事故を起こしている車はその程度に関わらず、後遺症が発生する可能性がゼロではなく、それは中古車全てに言えること。
ですので中古車を購入するときは、販売店の規模に関わらず、
- 保証の有無とその内容
- 保証が受けられる期間
- 有償なのか無償なのか
などを、しっかり確認するとともに故障を未然に防ぐため、オイル交換などのメンテナンスを欠かさないようにしましょう。
元事故車は保険がきかない?
万が一のために加入する、自賠責保険や任意保険が元事故車の場合適応されるか、という疑問に答えると「YES」で、加入時にそれを申告する義務もありませんし、加入後事故を起こしたとき保険金が下りないなんてことも、一切ありません。
ただし、事故歴だけで加入できないということはないものの、事故後の修理代を補てんする保険金算出時に、過去のダメージを修復するための費用は補助されず、あくまで加入後に起こした事故による損害分しか補償されません。
事故車の見分け方はあるの?ポイントはバンパー?その他も含め解説
物理的事故を起こした場合、最もダメージが及ぶ可能性が高いのは、当然ながら前後についているバンパーであり、これが取り替えられている形跡を確認できれば、多くの場合事故アリか事故ナシかを判断できます。
ただし、キレイに修復されている場合、素人にその事故歴を見極めるのは困難なのですが、数点見極めるコツがあるので、バンパーのチェックを含めポイントをいくつか紹介します。
ポイント1 各箇所の「隙間」をチェックする
塗装の不釣り合いや、板金の跡を見極めようとしてもまず無理なので、その時は車のあらゆる「隙間」をチェックしてみてください。
車体には、
- フロントバンパーとヘッドライト
- リアバンパーとリアライト
- ドアとフェンダー
- ボンネットとフェンダー
などといったたくさんの隙間があり、通常修復歴まで至らない事故の場合その修復は前か後ろ、もしくは右側か左側の「片方だけ」がほとんど ですので、隙間が前後左右で複数違う様なことがあった場合、それは大きな修復した証拠の可能性が高くなります。
そしてそれが、エアコンや電気系統のある前部にあった場合は、より念入りにエアコンの機器や電気系統の不具合がないかなどを確認するようにしましょう。
車のエアコンが故障!査定額や下取りに与える影響とは?修理費用は?
軽微な事故でも影響の出やすいのは、軽自動車やボンネットも短いワンボックスなので、それらを購入するときは特に注意するようにしましょう。
ポイントその2 各パーツを固定しているボルトの状態
バンパー及び前項で示した車の各パーツは、骨格部分とボルトで固定をされており、基本的に車体のカラーと併せて塗装が施されていますが、鉄製であることが多いため経年に伴い塗装が剥げたり、さびが出ていることがありますが、中古車の場合これらがあって当たり前。
一方、事故でバンパーや各パーツが事故で破損し、それをそっくり交換しなければならないほどのダメージがあってそっくり交換した場合、このボルトが新品になって合わせて再塗装が施されるため、年式の割に発色がきれいで、さびなどがないケースがあります。
ポイントその3 ジャッキを当てるところにかぎ爪のような痕跡がないか
これは些細な事故ではなく、それこそ修復歴の記載をしなくてはならない、大きな事故を起こした車体を見極める方法です。
骨格にゆがみが出た車体を修復する際、修理業者は車体の最下部についている、「ジャッキアップポイント」に万力のような工具をはめ、非常に強い力で引っ張ってゆがみを直していきますが、修理後どうしてもジャッキアップポイントに、「かぎ爪」のような痕跡が残ってしまいます。
ですので、もし「修復歴ナシ」とされている中古車に、このかぎ爪のような跡が残っていた場合は、念のため営業マンに本当に修復されていないのか、もう一度しっかり確認することを、最後におすすめしておきます。
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