車買取のカーチスの評判。トラブルを起こさない為にチェックすべきこと　

車買取店のカーチスとはどんな車買取業者なの？

創業は1987年、今年記念すべき30周年を迎え、さらに勢いに乗る中堅買取チェーンがこのカーチスです。
人気お笑いコンビとして、テレビで見かけない日はないバイキングの二人が登場するCMが、全国放映されているので名前だけは知っているという方も多いはずですが、このカーチスはどのよう企業が運営していて、どんな買取査定傾向を持つのかなどについて、今回はいつもよりもボリュームを割いて、徹底解剖してまいります。

カーチス以外の査定会社で車の査定を行いたい方は以下からどうぞ。

現在に至るまで苦労も多かった買取業者です

このカーチスという買取店は、現在では（株）カーチスホールディングスという、東証2部上場の持ち株会社が、その運営を手掛けています。
しかし、これは筆者を含む車業界人にとっては有名な話ですが、カーチスという買取業者及びそのブランドは、実に数奇な運命をたどってきたのです。
最も顕著なのが2005年、当時飛ぶ鳥を落とす勢いだった、かのホリエモンこと堀江貴文氏が率いるライブドアに買収され、翌年元旦にはその社名が「ライブドアオート」に改名されたことでしょう。
堀江氏自身がくるくる回転しながら、

「回転、開店、回転、開店、ライブドアオート！」

と叫ぶ、コミカルなテレビCMも合わせて放映開始されましたが、見た覚えのあるユーザーはそう多くないでしょう。
というのも、なんとライブドアオートとしてスタートを切った、わずか2週間後の1月16日、仕掛け人だった堀江氏が証券取引法違反容疑などで強制捜査を受け、のちに逮捕・有罪判決にまで至った、「ライブドア事件」が発覚。
同年8月には、ライブドア色を拭い去るため、現在のカーチスという社名に変更されることとなります。
その後もカーチスブランドは、TOB（株式公開買付け）の対象としてマネーゲームに巻き込まれ続け様々な企業を渡り歩き、

といった具合に、運営会社の名称がコロコロと変化、創業から数えるとその改名回数は8回にもおよびます。
そんなこともあって、買取業界の人間は少々皮肉を込めて、「どちらのカーチスさん？」と陰ながら呼んでいたことを、筆者もよく覚えています。
このようなすったもんだのせいで、ガリバーやビッグモーターなどの後塵を拝してきたこのカーチスも、運営基盤が安定した2008年あたりから反撃を開始。
翌年、先代社長でカーチスとして初の外部からの就任となった富田圭潤氏は、

•  積極的なプロモーション展開

•  直接販売体制の強化

•  徹底したコスト削減

など、全社的な経営改善施策に取り組みました。
その結果、月間5000台近くを買い取り、グループトータルで1万台を超える販売在庫を有する、大型中古車買取・販売チェーンにまで成長します。
さらに近年その勢いは増し、直販台数の伸びもあって経常利益も上向き傾向を示し始め、2015年には10年間連続で無配当だった株主への配当を、見事復活させるまで業績が回復しました。

こんなにある！店舗一覧ガイド

現在のカーチスの勢いを示すには、難しいTOBや株式配当などの話を続けるより、その店舗展開のスケール感をお見せするのが、一番の近道。
そこでここでは、執筆時点では全国に56店舗あり、現在進行形で増殖中であるカーチス全店舗情報を、エリア別一覧表にして紹介したいと思います。

【北海道・東北エリア（9店舗）】

【北海道・東北エリア（9店舗）】

【関東エリア（21店舗）】

【北陸・中部エリア（11店舗】

【近畿エリア（10店舗）】

【中国・四国・九州エリア（5店舗）】

カーチスとガリバーなど他の車買取会社との比較

さてここまでで、カーチスの特徴や規模の大きさはおおよそ掴めたと思いますが、数奇なその歴史以外で言えば、ガリバーやビッグモーターなど、全国展開している買取チェーンと、特に大きな違いは感じられないはずです。
むしろ、規模だけで言えばそれらの方が格段に上ですが、カーチスだからこそという他社とは違う特徴もありますので、ここではそれを紹介してまいります。

グループ内企業の存在がカギ！

他の買取業者とカーチスを比較するうえで、その買取査定に影響を及ぼす大きなポイントが、同グループ内に「アガスタ」という、中古車の海外輸出を専門的に行う企業が存在していることです。
近年、国内の中古車市場は、

などの影響をもろに受けて縮小を続けており、どの買取業者も国内でのビジネスにおいては、非常に苦戦を強いられています。
ですが、長寿命かつ頑丈で性能もいい日本の中古車は、ロシアや東南アジア、中東などでのニーズが多く、海外での売れ行きは好調。
年々中古車の輸出ビジネスは、国内需要に反して拡大の一途をたどり、多くの買取チェーンもそれを受けて、海外輸出のネットワークを築き始めています。
その最たる企業がアガスタであり、元々は一括査定であるズバット車査定比較を運営する、（株）ウェブクルーに属していたものを、元M＆A 会社で辣腕を振るっていた、先代社長である富田氏が買収。
自社グループ傘下に、このアガスタを収めたことによって、カーチスはその買取傾向が変化し、これまで自社の直販ベースに乗りずらかった、「過走行・低年式」の車体でも、海外輸出向け商材として、他社より積極的に高価買取できるようになったのです。

他社を圧倒する超巨大販売店の存在

カーチス各店舗では、買取査定だけではなく中古車の直販も行っていますが、その中でも上記の表中で「☆」マークを付けている5店舗は、他店より広い展示スペースを持つ直販強化店舗。
特に、全国の中古車が集まる拠点、大阪市住之江南港にある「カーチス南港」の巨大さは際立っており、

キッズコーナーまで備わっているその姿は、まるでデパートや大型百貨店のようです。
5階建ての立体展示場、及び屋上フロアには、国内外メーカーやタイプを問わず常時なんと2,500台を超える中古車が所せましと並び、その直販規模は近畿地方最大級ともいわれています。
そして、全国のカーチス店舗で買い取られた車体は、各店舗での直販だけではなく、このカーチス南港を中心とした直販強化店舗によって、ドンドンと売れていきます。
よく売れるのであれば、他店より高い査定を出して積極的に仕入れをするのが、買取業界のセオリー。
つまり、カーチスはその直販チャネルの規模からみて、ガリバーやビッグモーターにも引けを取らない、高い査定を期待できる直販型買取チェーンだと、当サイトでは評価しました。

カーチスでマイルがもらえるって本当？

カーチスが行っているユニークで、お得なサービスが、

こちらの成約でもれなく得られる、「JAL・ANAマイルプレゼント」です。
買取だけでなく、カーチスで中古車を購入した時もマイルをゲットできるため、愛車が100万円で買取され、それを元手にカーチスで100万円の中古車を同時購入した場合、なんと6000マイルがゲットできることになります。
もちろん、JAL・ANAいずれかのカードを所持していることが、絶対条件ではありますが、全国各地に飛行機で出張に行くビジネスマンや、旅行好きのご家族連れなどに大変人気のある、カーチスにしかないサービスになっています。

カーチスの車の見積もりの流れを完全解説！

さてここまでで、カーチスが全国まんべんなく店舗を構え、さらに巨大な販売拠点を持つなど、かなりの規模で事業展開しており、それが高い買取査定の繋がっていきそうだということや、お得なサービスもあることについて、なんとなく理解していただけたと思います。
そして、近所の店舗があるという方の中には、カーチスで一度査定をしてみようか、と興味が沸いたユーザーもおられるでしょう。
そこでここでは、筆者が実際にカーチスへの査定依頼手順を試し、その流れを体験談風にお伝えしたいと思います。

カーチスの電話がしつこい？実際に体験してみた

カーチスに愛車を査定依頼をする方法は、実店舗が近くにあるなら直接行くか、

こちらのカーチス公式サイト内にある、申し込みフォーム入力もしくは、フリーコールへの電話依頼の3パターンからチョイスできます。
いずれにしても、必ず一度は電話で担当者と打ち合わせをすることになりますが、今回は多くのユーザーが気になっている、

インターネット申し込み後の電話連絡頻度

をリサーチすべく、実際に申込フォームの入力で査定依頼をし、折り返しの電話を待ってみました。
結果を言うと、申込確定後直近の店舗からだと思われる電話が、数分後にかかってきました。
あえて放置していると、続いて入力したメールアドレスにメッセージが、30分ほど開けて再度電話も来ましたが、正直しつこすぎるというほどの頻度ではなく、3度目にかかってきた電話で丁寧にお断りを入れた後は、一切連絡が来なくなりました。
このような体験記事を、数多く執筆してきた筆者だからこそ言えることであり、どこだと具体名は伏せますが、サイトでの申し込みから20分程度の間に、実に7回電話をかけてきた買取業者もいます。
さらに、もっとレベルの低い買取業者の中には、しっかりと断りを入れた後でも、

キャンペーンが始まったので今からでも遅くありません！
次にお乗りの車はお決まりですか？

などと名目を付けて、営業電話をしつこくをかけてくるところもありました。
そんな中カーチスの対応はいたって紳士的であり、それが後ほど紹介するユーザーからの高い評価に繋がっているのだと、素直に感心しました。

評判が良すぎて驚き！オリコンランキングでカーチスはなんと4位！

大小入り混じって、星の数ほど存在する買取業者の中から、一般ユーザーが優秀で高い査定をしてくれる業者を選ぶ手助けとなるべく、独自のリサーチと分析で記事を提供するのが当サイトの目的です。
そして、そんな筆者も良く参考にしているのが、皆さんも音楽ランキングなどでよくご存じの「オリコン」が毎年発表している、「車買取業者ランキング」です。
今回紹介しているカーチスについて、2017年最新版での順位を確認してみると、

引用：オリコン
わずかに表彰台には届かなかったものの、堂々第4位に輝いています。
「なんだ一番じゃないんだ」というなかれ、中古車買取・販売業界での「ビッグ3」として君臨している、

の順位を見ると、それを大きく上回っているのは立派で、この構図はここ数年変わっていません。
こちらは、過去5年以内にさかのぼって自身の車を中古車買取会社に売ったことがある、6,368人のユーザーの声を吸い上げ、

•  売却手続き

•  担当者の接客力

•  見積もり・査定

•  アフターサービス

の各項目でポイント化して、ランキングしたもの。
買取査定では、あまり「アフターフォロー」については重要視されませんが、最も大切な買取査定額への満足度を示す「見積もり・査定」の項目において、上記ビッグ3をすべて上回っていることに、当サイトは注目しました。

特に、業界のトップランナーであるはずのガリバーとの差は非常に大きく、規模や知名度だけが必ずしも高い査定に繋がるわけではないという、当サイトの持論を裏付けるものだと考えています。
またこちらでは、「年代別」でもランキングが示されており、

引用オリコン
40代からの評価では、並み居る強豪を抑えてカーチスがなんと第1位。
この年代はファミリー層も増え、中古車買取・販売業者を利用することも多いメインユーザーとなるため、各買取業者が最も重要視している年代です。
ここでトップを取っていることには、カーチスを高評価している当サイトしても、少々びっくりしました。

じゃあ悪い評判やクレームはないの？

とはいえ、カーチスに良い評判や口コミばかりが寄せられているわけではなく、

•  買取査定と支払いまでは完璧、でもその後の販売営業がしつこかった。

•  近隣に店舗が無く、出張査定してもらえない。

•  他の業者の方がカーチスより査定額が高かった。

留守電が３６件って何かと思ったら
全部7602カーチスの営業からだった
別に７０万で買ってきた車に
０円って査定すんのは自由だが
それ以前に気持ち悪いわ絶対に頼まん

— 新泉© (@araizumiC) March 11, 2018

車のエンジンの調子がおかしかったもんで、カーチスに来たんだが、ついでに嫁が買い物したいと言うので帰り足にしまむらに。
カーチスもしまむらも鬼のように混み混みである💦 pic.twitter.com/Z9cecT0Azm

— AKR-FÏTW™ @ピコる心 (@AKR_FITW) October 29, 2017

などといった、ネガティブな評判・口コミも、そう多くはありませんが存在します。
カーチスは、近年その直販実績を上げて利益を追求し高い買取査定を実現していますが、いかんせんそのセールスが熱心であるため、場合によっては強引すぎるという悪評に繋がっていることが考えられます。

また、紹介したように全国にまんべんなく店舗展開をしていますが、経費削減も同時に進行しているため、人員と店舗が豊富なガリバーやビッグモーターに比べると、カバーしている出張査定対応エリアが狭い。
特に、中国・四国・九州エリアはそれが顕著であるため、査定依頼したくても受けられないユーザーから、不満の声が上がることもあります。
さらに、これはすべての買取業者に言えることですが、何もカーチスが買取査定額NO,1という訳ではなく、事実先程のオリコンランキングにおいても表彰台をゲットした、

に後れを取っています。
加えて、ランキングに登場しないような、地元中小業者の中にも車体の状態や車種、売却のタイミングによっては、カーチスの買取査定額を上回ってくるところも、ないわけではありません。
そして、ポイントで上回っている「ビッグ3」についても、圧倒的に買取・販売ボリュームが大きいため、口コミ・評判の中に悪意のこもった意見が多くなってしまう傾向があり、単純に順位だけで査定額が安いと決めつける事はできません。

カーチスはどの一括査定サイトに参加している？

賢明な当サイトの読者様なら、筆者がこれから述べることを、すでに予想されていると思います。
カーチスが、オリコンランキングの示す通り大変評判も良く、高い査定を出してくる優秀な買取業者であることは確かです。
ただし、愛車を高く売るためには、ここだけに査定依頼先を絞り込むことはやはりNGで、他の大手チェーンや中小の中古車店にも査定依頼をし、比較対象をする必要があります。
それに役立つのが車一括査定サービスですが、カーチスの場合、

などといった有名どころに、まんべんなく参加しています。
これらを利用すれば、競合する他社への同時査定依頼が誰でも簡単にできますので、カーチスに査定依頼をする時は上記一括査定を利用することを、当サイトとしては最後に強くおすすめしておきます。

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