現行はその車幅が2m近く、道路事情や駐車スペースの問題から国内での販売はされていないこの大型クロスオーバー車種のムラーノ。
人気がなくその買取相場が低いという声が良く聞かれますが、この車種を1円でも高く売るにはどうしたらよいのでしょうか。

ムラーノが売れないって噂は本当?

新車価格は結構高めです。

現行は国内で購入することができないため参考価格は2015年時点のものを出しますが、最もリーズナブルな250XLで、その新車価格が300万円を超えるなかなかの高級車種がこのムラーノでした。
初回車検後の2013年式、走行3万?以内の出物ならその車体価格は200万円を超え、120?130万円程の高額査定も見込めるところですが、走行距離が伸びていくごとにその相場がグングン低下するのが特徴。
4?5万kmになると100万円割れ、6?7万kmに達すると70万円程度になってしまいます。
また、新車時こちらも290万円ほどだった初代モデルは9年を経過しているものの、走行距離が5?6万kmと少ないまだまだ活躍できる車体でも、その販売価格は100万円をちょっと超えた程度。
競合車種で新車価格も同等である高級SUV、トヨタハリアー4WDのそれが160万円ほど、人気色でその塗装や室内の状態が良ければ、買取価格も100万円に届くこともあるなか、ムラーノは55?60万円程度と、非常に安く見積もられることもあります。

ムラーノは人気がないの?

正直この日産ムラーノは海外向けにそもそも開発された車種で、その大きなサイズ感と対抗する他のSUVより販売価格帯も上。
また、このムラーノを実際に購入したユーザーからは、

「加速時の唸るようなエンジン音が気になる」
「狭い街中では取り回しに苦労する」
「デザインが早くせっかく気に入って購入しても古臭いイメージになってしまう」

などいった不満の声も聞かれ、さらにリッター10kmを実燃費で切ってしまう低燃費さは、日本人のニーズと合致しておらず、それが買取相場を下げる結果になっています。

ムラーノを高く売る方法

・勝つにはまず知ることから
兵法の鉄則ではありませんが、このムラーノがどういった経緯で国内販売され、そしてなぜ消えたのかなどや、車種に持つ特徴などを知るところから対策を練らなくては、このムラーノを高く売り抜くこともできません。

・熱いラブコールで国内販売開始

日本での製造・販売期間は2004年から11年間販売されていたムラーノは、もともと日産が北アメリカ専用車種として2002年に投入した車です。
その日産らしい洗練された芸術品を思わせるデザイン性の高さから、北米での発売開始後すぐに「国内でなぜ売らないのか?」という声が上がるほど話題になり、日産は試しに東京モーターショーでその反応をチェック。
すると同社が予想だにしなかった数の問い合わせが殺到、慌てて日本仕様に右ハンドルで国内仕様の2,5Lエンジン車の開発に着手、北米から遅れること2年後何とか国内販売にこぎつけたという経緯があります。

ムラーノ初代はまあまあ売れたケド…

結局北米にとどまらず、世界約80ヵ国で売られることになった初代ムラーノは、6年の販売期間トータルで50万台近くを売り上げるスマッシュヒット車種になりますが、その9割がもともとのターゲットであった北アメリカでの販売実績。
日本でも毎年1万台の販売実績は確保していたムラーノのですが、決定的だったのが2代目ムラーノの登場時期に起こっていた原油価格高騰でしょう。
初代の日本投入の声が高まっていた時期100円ちょっとだったガソリン代は、2008年8月のフルモデルチェンジの頃最も高い180円台を記録、はっきり言って燃費の悪いムラーノ人気は一気に下火に。
2009年に登場した3代目プリウスが、同年見事新車販売台数のトップに躍り出たことでもわかるように、これ以降エコカーやコンパクトカーそれに軽自動車などコスパの良い車種が全盛になる中、車重も重くエコカー減税の対象にもなりえないこのムラーノは、それと逆行する車種となってしまいました。
ただこれも日本特有のお話で、国内販売がなされていない現行の3代目はその高級ラウンジを思わせる気品あふれるインテリアと、3,5LV6エンジンがたたき出す悪路をものともしないパワフルな走行性能によって海外での評価はいまだ高い。
また、これまで国内需要を妨げていた燃費性能も向上したうえ、2015年にはハイブリット使用も登場し「新型ムラーノ国内販売復活!」を期待するユーザーが、ガソリン代が落ち着いてきたことも手伝って徐々にですが増えてきています。

結論!こうすればムラーノは高く売れる!

モデルを問わず、国内での不人気さが目立つムラーノの買取についてその攻略法を考えるときは、その巨大な車体と燃費の悪さを理解して、「外国車の売却」をするような感覚でいるとよいでしょう。
不人気であるのはあくまで日本国内での話であり、海外需要の強いムラーノは現在では輸出用中古車種の主力として、トヨタのハイエースやパジェロなどと同様の評価を得ています。
つまり、輸出中古車を専門的に買い取っている業者を探して査定を依頼することによって、国内向けの買取店より若干高い査定を引き出すことも可能、これは年式の古くなる初代や過走行の車体にその傾向が強く出ます。
また、2代目ムラーノで程度の良い車体は国内での売れ行きもそれなりに好調で、時に高い査定を受けることもあります。
ただし、それでも購入層は非常に狭くなっているので業者ごとの評価がまちまち、大型車を好むユーザーを抱える寒冷地や山間部の販売店などと、コンパクトや軽自動車を得意とする都市型販売店とで、その査定額の差が非常にデカい。
査定の基本になる新車価格の高さもあって、場合によっては同じ年式で同じ状態のムラーノでも、その買取査定差額が数十万円になるケースも出てきかねません。
そのため、「かんたん車査定ガイド」などといった一括査定サイトなどで、多くの買取業者の見積もりを確認してから売却先を慎重に決めないと、「ムラーノは不人気だから査定が安い」という思い込みで、思わぬ損をしてしまうことがあるので注意しましょう。


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